ZEUS CalnageHeart the second

 OKE(Over Kill Engine)と呼ばれるロボットを設計し、戦わせるゲーム。というと簡単そうだが、ソフトウェアのプログラムが設計のかなりのウェイトを占めるため、難易度は高い。その分、やりがいもある。

 前作「カルネージハート」及びその簡易版「カルネージハートEZ」ではキャンペーンはオマケのようなものだったが、今回はいちおうちゃんとしたストーリーものになっている。ストーリーモードでは通常の戦術〜作戦級SLGとしての部分が大きくなり、OKEの設計能力はあまり要求されないため、初心者がシステムに慣れるにはよい方法だろう。

 しかし、このゲームの本領は最高16チームによる対戦(トーナメント・リーグ)が可能な対戦モードであり、同好の士が集まりさえすれば一生ものレベルのゲームである。

 逆に問題は対戦相手の確保で、一応メモリーカードを介しての対戦は可能だが、即時性即応性に欠け実用的ではない。ネットワーク機能を持っているドリームキャストやパソコンで出ていれば… と思うのだが、メーカーはPS以外で出すつもりはないらしい。

 後にWindows95/98対応ソフトとして発売されたが、ハードウェアの要求スペックが高すぎたり、操作性が劣悪だったりしたので、買ったもののまったくプレイしていない。

 ちなみに、私はPSのメモリーカードの中身を読み書きできる市販ハード(キット)を使って、データをパソコンに落してネット上の知人と対戦プレイをしていた。これだとメモカを直接送るよりは早いし経費もかからないが、手間は似たようなものなので、やはり直接ネット対戦できるシステムが望まれる。


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